私を育ててくれた生徒さん

7年前、一大決心をして韓国語教室を開きました。

韓国語を教えるのは初めてのこと。はたして生徒さんは来てくれるのだろうかと心配もありましたが、幸い教室を開いたその日から、私の手作りのホームページを見てくれた生徒さんがちらほらとレッスンを受けに来てくれるようになりました。

教室を開いて一年ほど経ったころ、ひとりの中学生(以下「Mさん」と呼びます)とそのお母さまがわたしの韓国語教室を「韓国語を習いたい」と訪ねてきてくれました。

それ以来、Mさんは高校を卒業するまでの約4年間、ほぼ欠かさず毎週土曜日に私のレッスンを受けに来てくれました。

この間、私の記憶ではレッスンを休んだのは私がインフルエンザでレッスンができなかった1回と、Mさんが高校受験のためレッスンをお休みした1回だけで、それ以外は本当に休みなく毎週レッスンに来てくれたのでした。

私の教室は、一般的な学習塾などとは異なり、いわゆる月謝をいただかず、1回のレッスンごとにそのつど料金(一般1000円、高校生以下500円)をいただくやり方であり、継続して来てくれるかどうかは完全に生徒さんの自由な意思にゆだねています。

それにもかかわらず、4年間に渡りほぼ毎週休むことなくレッスンに通い続けてくれたMさんの存在は、私にとってどれほどの大きな励ましと自信を与えてくれたかはかり知れません。

Mさんによって私は育てられ、鍛えられました。「恩師」という言葉がありますが、私はMさんを勝手に一番弟子のように思っており、「恩弟子」と呼びたいです。

私の父は若くして亡くなりましたが、その亡き父が私の長所を「根気(こんき)がある」ところだと言ってくれた言葉を今でも覚えていますが、Mさんも「根気(こんき)がある」ところは自分と似ていると思います。

Mさんは学校を卒業後、東京の経済産業省に就職され、そのお仕事の中でMさんが私のことを紹介してくれたおかげで、先日、「諏訪湖100人カイギ」というイベントに登壇する機会をいただきました。

そしてその「諏訪湖100人カイギ」でわたしのスピーチを聴いてくれた方が、その後、中学生の息子さんと一緒に私のカフェのイングリッシュカフェ(英語のおしゃべり会)に参加してくれています。これもMさんのおかげで生まれた幸せな人の縁です。

その「諏訪湖100人カイギ」に駆けつけてくれたMさんとそのお母さまとともに、担当者の方が記念写真を撮ってくれました。

私にとってお守りのようなとても素敵な写真です。Mさんとお母さまのご承諾をいただき、ここにアップさせていただきます。

カフェボラム

カフェボラムのホームページを訪れていただき、ありがとうございます! 当店は子供から大人まで、誰もが気軽に立ち寄れて、低料金でゆっくりできる「韓国風カフェ」です。 店内はテーブルごとの間隔を広くし、屋外テラス席のほか、集中できる勉強用スペースも複数あります。 長時間の勉強やお仕事にもお気軽にご利用ください。